レジャーボート市場のコロナバブルによる増進と衰退

3年前のコロナ禍でレジャーボート業界は大きく飛躍することとなりました。

海外旅行やアミューズメントパークなどの人口密度の高いレジャー施設への入場が制限されたことで、キャンプや釣り、クルージングなどの人の密集を避けることができるレジャーへの関心が高まりました。

コロナ1年目の免許取得者はコロナ以前と比べて 2倍 になったといわれています。

また半導体などの部品の供給不足も重なることでレジャーボートの需要に供給が追い付かず、コロナ禍では新艇の納艇までに2年以上かかる場合も少なくありませんでした。

そこで注目を浴びたのが中古レジャーボート販売です。

中古レジャーボートのメリットは生産待ちがなく納期が短いこと、金銭的な問題で新艇に手が届きにくいユーザーが比較的安価で購入できることなどが挙げられます。

そもそも生産に時間が掛かる新艇のレジャーボートの絶対数は少なく、そのため中古市場に流れるレジャーボートもそう多くはありません。コロナ禍の中、レジャーボート初心者や新艇発売時に乗ることが叶わなかった憧れのレジャーボートへ乗りたい方がこぞって中古レジャーボート販売店へ足を運びました。その結果、中古レジャーボートの在庫不足に拍車がかかり、早期購入を望むユーザーはホームページで写真や動画を確認しただけで、現物確認をせずに購入することも少なくありませんでした。

こうして中古レジャーボート販売業界は 大きな賑わい を見せることとなりました。

そして、約1年前にコロナが終息し、海外旅行や大型レジャー施設などの過密な場所への制限がなくなったこと、乗用車とは異なるメンテナンスや保管費用などの維持費が予想を上回ったためにレジャーボートへの関心をなくしたオーナーが増え、売却されるレジャーボートが増加傾向 にあります。

ここで大きな問題になるのが、「相場価格」と「レジャーボートオーナーの売却希望価格」のズレ です。

レジャーボートを手放すオーナーの増加により、中古レジャーボートの在庫が潤沢になり、中古レジャーボート販売価格は抑えられ、コロナ禍以前に戻りつつあります。

価格が高騰していた中で購入された方も「現在の相場価格」を見極めていきましょう。

2024年1月現在も、大手ビルダーは新しいシリーズへのモデルチェンジやコロナ禍での予約分の生産のため、新規受注をストップする状況となっています。 今すぐ船に乗りたい方は、潤沢な在庫から良質なレジャーボートを選択できるこの 絶好のタイミング で、中古レジャーボートの 購入を検討 してみてはいかかがでしょうか。